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ブロークバック・マウンテン プレミアム・エディション [DVD]
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レビュー(Book Description)
アニー・プルーは、現代文学においてもっとも独創的ですばらしい短編小説を書いている作家だが、数多くの読者と批評家が「ブロークバック・マウンテン」をとりわけ傑作と評価している。イニス・デル・マーとジャック・ツイストは、ある夏、羊の移動牧畜の番人として、高木限界の上の放牧地で野営しながら働く。最初、人里離れたところに立てたテントをシェアしていた二人の間の友情は気楽なものだったが、やがてその夏、深い感情が二人をとらえる。二人はカウボーイらしく、仕事に精を出し、結婚し、子どもを持つ。しかし、年月が経ち、さまざまな別離を経験するうちに、二人の関係はそれぞれの人生にとってもっとも大切なものになり、それを守るためにはどんなことでもできるようになる。
「ニューヨーカー」誌は「ブロークバック・マウンテン」で「ナショナル・マガジン・アワード・フォー・フィクション」を受賞。「1998年プライズ・ストーリーズ―O・ヘンリー賞」にも選ばれた。プルーは、美しく心に響く文で、二人のカウボーイの困難で危険な関係が何物をも超えつつ、世界の暴力的な不寛容だけに阻まれるさまを描いていく。
カスタマーレビュー ![]()
映画は観ません
(2008-06-17)
あまりに短いのでびっくり
でも内容は深い
余韻の残る作品です。
あわせて買ったCDは作品の良さを充分伝えてくれる
想像以上のものでした。
最後は自然に涙が出てきました!
(2007-06-24)
正直に言って、原作を読んだ後劇場で映画を見たので情景がよくわかり、その中でのイニスとジャックの生活が漸く自分の中で視覚的にぴったりとはまった気がしました。
二人の会話には所々独特の言い回しというか比ゆ的な表現やダブルミーニングを持つような言葉が出てくるため、二人の立場になって何度か反復して読んで、言っていることを何とかつかめたかなと思いましたが、微妙なニュアンスについてどこまで原文だけでつかめたかという点に関しては、それこそビミョウ〜だと思います。でも二人の気持ちは痛いほどわかった気がしました。乱暴なというか直接的な言葉が出てきますが、驚くというより切なかったですね。これだけ物凄く相手のことを思っているのに一緒になれないどうしようもないもどかしさ苛ただしさ故に出てきた言葉で、直接的なだけによけいに思いが痛い位伝わった気がしました。この気持ちだけはセクシュアリティに関係なく結ばれない恋愛に共通の切なさです。
重ねられて吊るされた二人のシャツ・・・イニスがそれをジャックの実家の彼の部屋のクローゼットで発見して思わず顔を押し付け匂いをかぐ場面はゆっくりと目いっぱい情景を想像しつつ読みました。自然に涙がでてしまいました。
心に響く余韻は映画と同じ
(2007-03-01)
映画にあまりにも感動し、翌日に書店を捜し回って購入。30ページしかない短篇はあっと言う間に読み終えた。
そこに描かれていたジャックとイニスの世界は、余計なものがすべて削ぎ落とされ、選びぬかれた言葉で紡がれていたせいか、映画よりストレートで荒削りな印象を受けた。主人公の二人も、映画で彼らを演じた俳優たちのような魅力的なハンサムとは書かれていないし。…しかし、一読した後にいつまでも残る切ない余韻、日を追うごとに押し寄せてくる不思議な感動は、映画を観て感じたものと全く一緒だった。
映画のDVDも、何度も何度も観て、台詞や俳優の表情を覚えてしまったものだが、この原作本も、カバンに入れて持ち歩き、好きな箇所は暗唱できるくらい繰り返し味わいながら読んでいる。 イニスとジャックの間に交わされる会話は、何の飾り気もない無骨そのものの言葉だけど、飾らない言葉だからこそ、よけい魂にずしりと響く。二人が四年後に再会し、情熱的に抱擁するシーンや、最後の逢瀬での、血を吐くような哀しい諍いのシーンは、映画でも特に心をわしづかみにされたけど、これらのシーンは、原作の文章もまた、すばらしいのである。
荒々しくて骨張っているけど、心に直にたたみかけてくるような表現の数々には圧倒される。そしてその反面、女性ならではの繊細な感性の光る表現が、宝石のようにほどよくちりばめられている。
一番好きなのは、あの有名なまどろみの抱擁のシーン。映画の映像もよかったが、台詞がないシーンなので、ここだけは、原作の方が美しさも切なさも際立っている。ジャックがこの静かな抱擁を、なぜいつまでも忘れることができなかったのか、原作にはこのうえなく美しい言葉で綴られているのだ。
とにかく名作。映画のお陰でこの短篇に出会えて幸せだ。
「愛の王国」という夢
(2006-11-16)
本国アメリカで限定公開から出発、拡大ロードショー、大ヒット、各賞総ナメという幸福な映画作品となった『ブロークバックマウンテン』の原作本。
一時間もあれば読めるような短編だが、描かれている世界の空気と自然、年月の長さ故に叙事詩的な広がりを感じさせる作品だ。語り口の美しさが秀逸。
ブロークバックマウンテンという山の仕事で偶然知り合った少年と青年の狭間にいる十代の男の子二人。山の空気と星の天幕に包まれ衝動的に抱き合った二人が、生涯その「愛の幸福感」に苦しめられる。
原作者が女性であることは注目に値する、ように思う。
主人公二人は「女が愛しむ男」そのままだ。二人とも無学で、言葉の人間ではない。言葉の人間ではないということは、都会の人間ではないということだ。都会の人間ではないということは、思想の人間ではないことだ。屁理屈がない彼らは無防備である。彼らは都会の「ゲイカルチャー」の中に紛れ込むことを思いつかないし、自分たちを守る為の理論武装からも遥かに遠い。田舎で、愛の記憶ばかりを持て余して途方に暮れ、世界の中で丸裸で立ち竦む。彼らが生涯かけて「還りたい」と希求するのは「天と地で我ら二人しかいない世界=ブロークバックマウンテン」であり、愛の王国なのだ。こんな希求を抱く人間が俗世で幸福になる筈はない。とてもとても可哀相な話だ。
彼らは不器用で、俗物ではない。浮気者でもない。ゲイ向けのハッテン場に通ったりもしない。愛だけの男二人なんである。
こんな男性像を説得力を持って提示されたら、オンナは堪らん、という訳で、原作も映画も主にオンナを泣かせてしまった。
個人的には、この話、現実の「ゲイのセクシュアリティ」とはあまり関係がないようにも思った。「ここじゃない何処か」という悲哀は人間普遍の物語ですね。
映画とは一味ちがって…
(2006-09-12)
映画を見る前に読みました。
映画の方はファンタジー色が強く、娯楽としては最高の出来でした。
この本はリアルな感がよく出ていて、同性愛の美化できない部分もよく描かれていて、面白いと思います。
いわゆる、腐女子の子たちは、映画だけ見た方がいいかも…。
しかしながら、一読の価値あり!です。

